遺伝性乳がん卵巣がん(Hereditary breast and ovarian cancer : HBOC)の情報

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer syndrome : HBOC)

HBOCの要因

 HBOCは,BRCA1(ビーアールシーエーワン)またはBRCA2(ビーアールシーエーツー)(BRCA1/2)とよばれる遺伝子に, 生まれつきがんになりやすいという特徴(病的バリアントまたは変異といいます)を持っていることが原因です。
BRCA1/2遺伝子は誰もが持っているもので,本来はがんの発生を抑えるように働きます。しかし, BRCA1/2の病的バリアントを生まれつきもっている人は, 乳がん・卵巣がん・膵がん・前立腺がんなどになりやすくなると考えられています。

【HBOCの特徴】

HBOCは関係するがんには, 下記に示すような様々な特徴があります

・乳がん
▷乳がんと卵巣がんの両方を発症しやすい
▷一般的な乳がんと比較し, 若年で発症しやすい
▷反対側や両側に乳がんを発症しやすい
▷片方の乳房に複数回がんが発症しやすい
▷男性でも乳がんを発症する可能性が一般頻度に比べて高まる
BRCA1 が原因となる乳がんはトリプルネガティブタイプが多い6)
BRCA2 の場合, 通常の乳がん患者と同様にルミナルタイプが多い6)

・卵巣がん
▷卵巣がん患者さんではBRCA1/2 の病的バリアントを持つ人の割合が多いため,
BRCA1/2遺伝学的検査を行うことが奨められています。とくに漿液(しょうえき)がん, ステージⅢ期・Ⅳ期の進行症例が多いのが特徴6)

・前立腺がん
BRCA2 の場合, 前立腺がんのリスクが2~6倍になる6)
BRCA2 が原因となる前立腺がんは遠隔転移やリンパ節転移の頻度が高い6)

・膵がん
BRCA2 では, 膵がんのリスクが2.4~6倍になる6)

コンテンツ

ページのトップへ戻る